7/20の稽古
今日は世田谷パブリック劇場でダンスを見た。
体があんなに動くということはどういうことなのか。
全く違う世界に生きているように見えるけれど、終演後ロビーにいるダンサーたちを見ると、普通に同じ世界にいる人間だった。わかってはいるのだが、なんと豊かなのか。ダンサーたちはその体のなかに作品を伴って、また色んな土地でやるみたい。
さて、
今日はダンスを見る前に、茜ちゃんと稽古をしました。
というのはじつは嘘で、話し合うことが幾つかあり、
事前に作った時間割では
①稽古計画を建てる
②宣伝について話す
③戯曲(上演台本)について打ち合わせ
④稽古
と4時間目まであったのだが、
3時間目でチャイム(大島が世田谷へ旅立つ)が鳴ってしまったので、
脚本の話し合い途中で終わってしまった。
しかし、実に無駄の少ない話し合いであった。
とくに、台本について、これほど、話し合いで、進展が見られるとは思えなかった。
それが、少しくっきりしてきた。
とくに、台本は、初めの方に量産していた糞が(その糞の山からしかロクなのが作れないわけだが)なぜ糞か、ある程度目安がついてきたのでよかった。
毎回作品を書くごとに確実にリハビリ期間があるのだが、(クソ量産時間)
ある程度、その時期を脱しつつある気がしますので、がんばりやしょう。
ちなみに②宣伝についての話し合い
も、なかなかリアルな話し合いだった。
何人呼べばトントンになるかが判明した。
もちろん、金より客が欲しいのだが、
おれたちにそれができればわりと快挙だと思うし、
快挙が為せなくても、行動はしていきたいと思う。
作品も宣伝も共に大事や。
と、思ったけど、あれ?
これって、脚本と、制作と、役者(兼演出)のあれを一回の稽古でやろうとしてたのか。そら、最後まで行きまへんわ。
僕はそして、最後は客になりました。
みんなとおなじように
やることはいろいろあるけれど
わりとしあわせです。
(大島)
今日も内向き
(前回の記事を引き継いで)外向的な記事というのはおそらく、
「緊急!? iPhoneがネットに繋がらないときの対処法5選」
みたいなものじゃないだろうか。受け手が欲しがっている情報を過不足なく、私心なく渡す。まさに案内役の仕事のような。
演劇だと何だろう?
「初心者演出家必見! 稽古場で役者とうまくコミニュケーションが取れないときの解決術」
みたいな? そんなものこちらが教えてほしくて俺たちの手には余りますね。
検索数の多いワードやお役立ち情報でヒット数を稼いで、末尾に自分たちの情報を載せて宣伝する、というやり口は多々あるが、そういう記事で秀逸なのを書くためにはやっぱ相当な知識とか技術とか要ると思う。というか、かつて建築会社でブログを書いていたときは、まさにそういうことをやっていたが、己の付け焼き刃が恐ろしかったものです。
でも、それでもできるだけ文章に愛をこめようと、建築の本とか読んだのを思い出しました。外向きの記事を頑張って書く、というのはかなりタメになる行為なんですがね。
だから時間と体力のあるときに取り組んでみてもいいかもですね。
知ったかぶりっこして、皆に叩かれよう。
「稽古場で演出家が何もしなくてもくるくる回る愉快なやり方」
「プロットなんてぶち壊せ、身につけた上でぶち壊せ、面白ろうて、やがて悲しき脚本術」
いつか書く方に回りたいぜ、外向的な記事、
だけど今は、なるべく、わかること、
自分たちの主観に基づいた、公演の進行、作品の成長などについて書いてきます。
ほんとは自分のことが一番わからないことかもしれませんが、
ま、我々は2人いるので。そのへんは、まぁ、内ゲバですわ。
ということで、次回また内向き気味の記事を書きます。
(大島)
演劇をやる。
せんがわ劇場演劇コンクールに行き、
そして稽古をした。
同じものを観る、共有するというのが目的。
なので内容とか感想はカットだ。
<あの時の「アレ」とか「ソレ」>
で認識を合わせることができれば楽だから。
もちろん捉え方は違うので、アレでソレが
伝わるわけではないのだが。
そして稽古。
一日中演劇じゃん!
観劇からも遠のいていた我々からすると、
実に演劇をやったのである。
というような捉え方でしか楽しめないことを否定するような日がくればいいなー。
(…いいのか?ちょっとお風呂に入りにいきたいので適当です。)
稽古は現時点の大島作を読み合わせたり、
役者についての話をした。
外交的ブログってどんなのですか。
(山下)
ピクサーは諦めた
まぁ元から目指してなかったのだけど。
二人で書くというコンセプトには希望がある。
書き詰まったときに、相手に期待したり、
独りよがりな作品になるのではないかと思ったときに、
まぁ、でもやつの承認を得るのだなと思うと、客の前に第一関門がある気がして。
それはそうと、いまは
独りよがりに書いている。
やっと、ようやくという感じ、
それでいいという感じ。
やっとリハビリの時期をやや脱しかけた感じ。
今まで書いた物のコピペや相手が書いたものをコピペして続きを書くようなことは一旦辞めました。
仲良く分け合って書くのじゃなくて、
下手すりゃ、全部自分の色に塗り替えるぞ、塗り返すぞ、という勢力争い。
相手の書いたシーンを元に、イチからそれを書き直すような。
お互いの書いたものから刺激を受けて書くなら、一人の作家が全部の文字を打ち込んだとしても。それはぜんぜん凶作だ。まちがえた、競作だ。違う。共作。
そうすると不思議なことに、
結局、以前の自分と全く同じような作風になる。
最後に公演したときから3年か4年も経ったのに。
就職して、3つも会社やアルバイトなどを経験したのに。
聞いてきた音楽も、なかなか変わっているのに(まぁ確かに昔好きな音楽は今も好きだが)
だが、作風がわかるというのも、書いてみればこそ。
頭の中で、自分だったらこうする。とか思いながら芝居を観ていたときに、頭で思い描いていたものとは全然違うものしか産み出せなくてびっくりするが。
それでも、少しでもマシな物ができてくる。ちょっとずつでも取り組めば。
取り組めばこそ。
どうも内向きなブログになってしまう。もう仕事へ赴くので、
ここで筆を置きますが(わたしは今、朝のカフェにいる)
次回は、作風を紹介できるような、開かれた記事になれば良いなと思います。
8月の半ばに本番ですが、少なくても7月中は書き続けやす。
あとは宣伝をがんばるぞ。
活動報告①「生息」
われわれは密かに活動し続けている……!
先月われわれは各々(私と山下)の書いてきた台本を持ち寄り、有志一同と読み合わせをした。
その台本とは次のリーディング公演用の台本である。
そう、われわれはこの7月あたりに公演をする予定である。
われわれはリーディング公演をする。すでにいくつかコンセプトは決まっており、そのプランに従って、台本は書き進められている。
今回はその公演のコンセプト(概要)についてご説明させておくれよ。
コンセプト①「私戯曲」
小説には古くから「私小説」というものがある。作家が身辺に起きたを作品にするやつだ。そのように、今回はフィクションから始めるのではなく、自身にあったことのリアリティを元に、それがフィクショナルにした方が面白いならそうするし、逆に(大島の)今までの作風と違って、たんたんと身に起きたことを語っていく方がシャープであるなら、新鮮な感じになるならそうする。(面白さとかは捨てる!)
こういうのを書く。というかもはやわれわれは書いたのだ。
コンセプト②「最(?)少人数」
演劇の最小人数には実は異説がある。一人。というのがポピュラーであろう。しかし、役者はゼロでも演劇はできるという0人派と。観客が絶対に必要だから2人だ。という妙に胸に迫るヒューマンな仮説がある。こちらの主要な論者はピーター・ブルックで、うろおぼえで申し訳ないが「何かをしている人間とそれを見ている人間がいれば演劇は成立する」というようなことを言っていた気がする。以上、われわれのやることには全く関係のない、どうでもいいことだ。
金がないし、人脈はないし、時間もないわれわれは、公演をギャラリーなどの安価なところでやること、そして、稽古時間のかからないリーディング公演にすることを思いつく、そして、その次に、役者もスタッフも我々自身にしてしまおう、それで良いものができるのかはわからないが一回そういうことをやってみたいなという気持ちがあるので、やってみる。音や光はそんなには使えないだろうし、われわれはそんなに役者じゃない。ただ(われわれの身に起きたことや想起したことを)自作自演ということになるので、それはちょっと演劇的ではないか。あるいは普通に喋っているのと変わりないのだろうか。答えはやってみてのお楽しみだ。
コンセプト③「合作」
私戯曲を1人分でやると、どうも世界が狭くなるという感じがした。いわゆる「お前の独り語りはブログでやれよ」という感じだ。それが二人分あれば、お互いが反証し合って、反照しあって、あるいは相似形が浮かび上がるのか、なんなのかわかんないが、とにかく多声的になるのではないかという気がした。ので、やる。
われわれはピクサーではないので、複数人で台本を作るのは混迷を極めるであろうと思う。だけど、やったことのない作業がやれるというのは幸福なことだと思う。
コンセプト④「お客さんについて」
今回も(もしかしなくても今までの作品も)人に見せるため、というよりは自分たちのために作っているような気はしている。少なくとも僕はそうだ。でも人に見せることに興味がないかといえば、それは違う。僕が、僕らが考えたことに人はどう思うのか。それが僕たちが自演しているときの空気感とかでもわかるんじゃないか? 演劇をやるという時点で他者と関わることは逃げられない。俺たちは小説ではなく、日記帳でもなく、演劇を作る。演劇になればと思う。演劇を作ることさえできたら、お客は演劇を見ることになる。そしたら、お客のことを考えようが考えまいが、俺たちはお客に演劇を見せることになるのだ。
よし、やるぞ。
「会社」と「子供時代」と「演劇」にまつわる話になるかと思われます。
また続報または、折り込みチラシかなにかでお会いできることを……!
大島
TO DO リスト(随時更新・編集)
(不)定期活動でやってみたいこと
☆はやってみたい度
*聖書づくり
☆
新約聖書のグッときた部分を一冊のノートに切り貼り。ページの余白に連想したことを書き込む。
*音読会
☆☆
スタニフラフスキー「俳優修行」
白水社 現代戯曲選
普段読まない短めの戯曲、文章など。
*架空の方法論
☆☆
劇団として掲げる方法論について虚実を混じえ考える
*ゼロ場や客出しについて考える
☆
開演前から役者が舞台上にいることについて
あれ役者は楽じゃないか。
役者が制作、受付をする芝居
客出し。さっきまで芝居をしていた人がまるで本当の人間のように現れるということ。
ニセの客だし、嘘の近況報告。
*ジャンルわけ
☆
おもに演劇、どういうジャンルわけしているかは人によってまちまちな気がする。ジャンル分けの仕方でその人の演劇観がわかる。
*舞台監督のお仕事
*制作のお仕事
☆☆
改めて確認する、レクチャー受ける、疑ってみる。
*評価について考える
自己評価
客観的評価
*論文を書きたい。(19.7/24 山下)
何についてかはまだわからぬ。