ローリングあざらし撲殺活動記録

その軌跡。議事録。文章置き場。その他なんでも。

活動報告①「生息」

われわれは密かに活動し続けている……!

 

先月われわれは各々(私と山下)の書いてきた台本を持ち寄り、有志一同と読み合わせをした。

その台本とは次のリーディング公演用の台本である。

そう、われわれはこの7月あたりに公演をする予定である。

われわれはリーディング公演をする。すでにいくつかコンセプトは決まっており、そのプランに従って、台本は書き進められている。

 

今回はその公演のコンセプト(概要)についてご説明させておくれよ。

 

コンセプト①「私戯曲」

小説には古くから「私小説」というものがある。作家が身辺に起きたを作品にするやつだ。そのように、今回はフィクションから始めるのではなく、自身にあったことのリアリティを元に、それがフィクショナルにした方が面白いならそうするし、逆に(大島の)今までの作風と違って、たんたんと身に起きたことを語っていく方がシャープであるなら、新鮮な感じになるならそうする。(面白さとかは捨てる!)

 

こういうのを書く。というかもはやわれわれは書いたのだ。

 

コンセプト②「最(?)少人数」

演劇の最小人数には実は異説がある。一人。というのがポピュラーであろう。しかし、役者はゼロでも演劇はできるという0人派と。観客が絶対に必要だから2人だ。という妙に胸に迫るヒューマンな仮説がある。こちらの主要な論者はピーター・ブルックで、うろおぼえで申し訳ないが「何かをしている人間とそれを見ている人間がいれば演劇は成立する」というようなことを言っていた気がする。以上、われわれのやることには全く関係のない、どうでもいいことだ。

 

金がないし、人脈はないし、時間もないわれわれは、公演をギャラリーなどの安価なところでやること、そして、稽古時間のかからないリーディング公演にすることを思いつく、そして、その次に、役者もスタッフも我々自身にしてしまおう、それで良いものができるのかはわからないが一回そういうことをやってみたいなという気持ちがあるので、やってみる。音や光はそんなには使えないだろうし、われわれはそんなに役者じゃない。ただ(われわれの身に起きたことや想起したことを)自作自演ということになるので、それはちょっと演劇的ではないか。あるいは普通に喋っているのと変わりないのだろうか。答えはやってみてのお楽しみだ。

 

コンセプト③「合作」

私戯曲を1人分でやると、どうも世界が狭くなるという感じがした。いわゆる「お前の独り語りはブログでやれよ」という感じだ。それが二人分あれば、お互いが反証し合って、反照しあって、あるいは相似形が浮かび上がるのか、なんなのかわかんないが、とにかく多声的になるのではないかという気がした。ので、やる。

 

われわれはピクサーではないので、複数人で台本を作るのは混迷を極めるであろうと思う。だけど、やったことのない作業がやれるというのは幸福なことだと思う。

 

コンセプト④「お客さんについて」

今回も(もしかしなくても今までの作品も)人に見せるため、というよりは自分たちのために作っているような気はしている。少なくとも僕はそうだ。でも人に見せることに興味がないかといえば、それは違う。僕が、僕らが考えたことに人はどう思うのか。それが僕たちが自演しているときの空気感とかでもわかるんじゃないか? 演劇をやるという時点で他者と関わることは逃げられない。俺たちは小説ではなく、日記帳でもなく、演劇を作る。演劇になればと思う。演劇を作ることさえできたら、お客は演劇を見ることになる。そしたら、お客のことを考えようが考えまいが、俺たちはお客に演劇を見せることになるのだ。

 

よし、やるぞ。

 

「会社」と「子供時代」と「演劇」にまつわる話になるかと思われます。

また続報または、折り込みチラシかなにかでお会いできることを……!

 

大島