Record(山下)
公演が終わって一週間くらいである程度書いていたのですが…その後の推敲と投稿に時間がかかってしまった。
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三ヶ月くらい前、私は台本に「二人は限界があるよね」というセリフを書いていた。
個人的には最後までそのセリフを入れることを試みていたのだが、結局そのセリフを入れることも言うこともできないまま終わるまでずっと二人だった。
本番を迎えても「…やっぱ二人は限界があるよなァ」とおもっていたし、終わった三週間くらい前も「限界あったよなァ」とおもっていた。
わかっちゃいたが全部やるって狂ってるワラウ。
しかし別に悲観しているわけではない。
…悲観?初めからわかっていたのだから、悲観もクソもない。
もちろんできあがったモノのクオリティ云々について言われると何も返せないのだが …いやでもそういうのも込みで作ったわけなので云々。
できる範囲をここで(今)知れたのは良かったし、あと出来ることはおもったより、あったのだ。
具体的な経過や方法はもう書いてくれたので省く。
クオリティに関しても加味しない。
◇台本について
▶︎既出の通り、今回は「共作」且つ「私戯曲」。
互いに初めて、「共作」という方法だったので、めちゃくちゃ難しかった(面白かった)。
うまくいったと思う点も、予想外(これは物語の内容的にだ)だと思う点も、作りたかった形もたぶんお互い全然違う。…っていうかそんなもの無かったんじゃないか?
結果、私戯曲だけどどちらも知らない物語になったし、この物語の知らないところが私たちにもまだあるはずだ。
共作でなければ生まれなかった、余地とか可能性とか物語。
内容(と実際の状況のヤバさ)とは関係なく、その状況はちょっと面白いなとおもう。
▶︎ただ、やはりはじめにゴールは設定すべきだなと個人的にはおもった。
「アラスカで鹿に食われる(て死ぬ)」
というゴールはあったけど、それだけでは厳しいものがあった。
そもそもゴールに何も無いから、ゴールがどんどん移動する。
移動するゴール[ラスト]にたどり着くための物語[過程]をつくるのは、そりゃしんどい。
執筆にライブ感があり、それは新鮮な感覚だったのでただただ何を書けばいいのかわからなくなった。で、曖昧に…。
まぁだからこそ書けたセリフもあるし、ああいうラストになったとおもっている。
▶︎私戯曲に限らないけど、フィクションとフィクションじゃないところのバランスは大事だし難しいよなと改めておもった。
どう書けば、何が、観客に伝わって受け取って想像するのか。
想像しないかもしれないわけだし…そっちのほうが多いのでは?
いつも以上に受け手を考えて書けたのも、他者がいたからこそだとおもう。
しかしながらこれも、多少似通ったところがある我々が互いに指摘したり意見しているので、どこまで観客に許容されているのかは本当に不明。
〝そんな〟シーンの思い出は私にもたぶん大島くんにも無いけれど、確かに私戯曲。
そして、誰かの思い出にあることができればとおもうばかり。
(この辺から記録に飽きてきているので雑になる。)
◇役者について
役者、私に関してはほとんど高校生ぶりだった。
ブランクしか無いのだが、あの時よりできることが多少あった気がしている(怖いものがないのつよ…)。
できないこともいっぱいあった。
読み込まれたデータ[小池栄子とか]以外[ぺぺ]を表示できなくて(クオリティは加味しないって言いました)、一昔前のロボットかよ…となぜかかなしい気持ちになった。
本番は想定していたよりずっと冷静だった。
が、客観視はできていないとおもっている(役者についてだけの話ではないけれど)。
上演中、[我々が書いたセリフを我々が感情を込めて我々が発話している]ことに気持ち悪くなって引いてしまった瞬間がある。
技量の問題かしら?
……いやでもどんなセリフだろうが、テメェで書いたものをテメェが感情込めて読んでたらシンプルに気持ち悪くない???私戯曲だから?(元も子もない)
技量の問題?…え?
…何はともあれその感覚を忘れてはそれこそキモくなるとおもうので今後のために記録しておく。
◇演出について
既成戯曲で演出だけやるのやったほうがいい。
今後の活動に加えたい。
3~4日でなんとか全てのシーンに演出(?)をつけられたのはよかった。
そうおもうとめちゃくちゃ演出家の大島くんと私が優秀だったように見えるな。
ポジティブ!
が、何かを記録できるほど演出をやったとは言えないので以上とする。
メモ
・前にも書いたがどこまでを劇作の段階で想像しているか
・美術も(空気感)
◇宣伝について
フライヤーはもう少し刷ってもいいかもしれない(※人員がちゃんといる場合)
いつだって「観てもらいたい」以上でも以下でもなくて宣伝メール、ツイッター、各種本当に困ってしまう。
…なんだろ「(観て)罵倒してほしい」とかあればもっと来てくれるのか?
とフとおもってしまった。
どうすれば来てくれるかなんて、作者や出演者にまず興味が無ければ無理じゃないですか。
あなたに好きになってもらうしかない。
その為には、やっぱり面白いものを書くしかない。それが呟きであろうが。
記録としては、こんな感じで終了させていただければとおもう。
書いて消した事項もあるし、書かなくてよかったこともあるかもしれない。
が、まぁ、これくらいで。
最後になりましたがご来場くださった皆様、応援してくださった皆様、
改めまして本当にありがとうございました。
差し入れもハイセンスなものばかりでおいしい!最高!だった。
それではまた
山下